怪奇の果てまで行ってQ
遅くなったけど、この前の話の続き。
とりあえずゴジラがすごいってことは分かったかと思う。
けど
まだ今みたいな怪獣のイメージになるには
足りない気がするよね。
今回はその辺りに触れてくよ。
1954年の『ゴジラ』の公開から
『ゴジラの逆襲』
続々と送り出された東宝の「怪獣」映画。
それに便乗するように
東宝以外の映画会社も
怪獣映画を作りだしていった。
ガッパやギララ、そしてガメラだね。
こんな感じで、日本中で怪獣は大人気になった。
いわゆる怪獣ブームの到来。
この流行を生み出したのは
当然ゴジラなんだけど
爆発させた要因としてはもうひとつある。
皆さん御存じ「本邦初の怪獣特撮テレビ番組」
『ウルトラQ』
である。
ウルトラQの何がすごかったかって
制作しているのが円谷プロダクションということ。
あの『ゴジラ』の特撮を手掛けた
円谷英二の怪獣特撮が
毎週テレビで見られる
これを今風に言えば
超大人気漫画のアニメが
全話原作者監修
おまけに神作画・神演出
みたいな感じだと思う。あくまで個人的な感覚だけど。
そして「毎回違う怪獣が出る」こと。
今でこそ当たり前だけど
当たり前にしたのがこの番組(と『ウルトラマン』)な訳で。
もうとんでもなく贅沢だよね。
結果ウルトラQは
平均視聴率30%を超す
まさしく怪獣番組になった。
テレビの普及率とか、競合する娯楽とか
今とは環境が違うのも大きいけど
そこから始まった「ウルトラシリーズ」は
今でも愛されているし
最近は新作も作られるようになってる訳で
まぁ、納得のいく数字だよね。
うーん、前置き長過ぎ。ここからが本題。
怪獣というキャラ文化の確立の立役者ってこと。
でもウルトラQは
それまでの怪獣映画とは
少し、いや、かなり方向性が異なるんだ。
ウルトラQの怪獣は
(ゴジラみたいに)派手に物やら街やらをぶっ壊す
よりも
静かに私たちを脅かしていく
そういう感じが強い。
どうしてそうなったか・・・それは
ウルトラQがもともとは怪獣ものじゃなくて
オカルト・サスペンス系のSFだったからなんだよ!
次回、より詳しく書いていくよ!
(需要が無くても)